3e Audio
Texas Instruments TPA3251/3255と最適化されたPFFBを採用するClass D完成品アンプを展開。第三者測定で歪み・負荷不変性とも最先端クラスを実証し、実用価格帯で提供しています。
概要
3e Audioは「誰もが手に入れて楽しめる高音質・高性能」を掲げる深圳拠点のオーディオメーカーです。主にODM/OEMとDIY市場向けに、TIのTPA3251/3255を用いたClass Dアンプを提供し、最新の完成品(A5ステレオ/A7モノ/A7ステレオ)ではPost-Filter Feedback(PFFB)を実装。歪み低減と負荷に対する周波数特性の不変性を重視し、見た目より測定で裏付く性能と実用機能を優先する姿勢が特徴です。
科学的有効性
\[\Large \text{0.9}\]独立測定で透明レベルに十分な余裕があります。A5ステレオは4 Ω・5 W(XLR)でTHD+N約–104 dB、A7 Monoは4 Ω・5 W(XLR)で–100 dBを下回る性能を示し、連続出力はA5約120 W/A7 Mono約200 W(いずれも≤0.1% THD+N)。出力インピーダンスは可聴帯域平均で10 mΩ強、4 Ω換算ダンピングファクターは>300、さらに2/4/8 Ωおよび実スピーカー負荷でも周波数特性はほぼフラットと、PFFBの狙い(負荷不変性)が測定で確認されます。RCA入力時はXLRより数 dB劣るものの依然優秀です。これらは歪み・雑音・出力インピーダンス・周波数特性の各観点で十分に透明域です。 [1][2]
技術レベル
\[\Large \text{0.8}\]自社チップではなく実装品質に投資する方針で、PFFBやゲイン設計、スイッチングノイズ制御を丁寧に最適化。A5はTPA3251×2(PBTL)で低歪み志向、A7はTPA3255で高出力志向。DIP-8の交換可能オペアンプ(例:OPA1656等)、XLR/TRSとRCA、ボリュームバイパス、RCAゲイン切替など実用機能も一通り備えます。競合も追随可能な領域ながら、実装ノウハウに基づく測定で確認できる優位が認められます。 [1][3]
コストパフォーマンス
\[\Large \text{1.0}\]代表製品と確認できた市場価格(販売開始時の記載値):
- A5(ステレオ/38 V・5 A電源付):240 USD
- A7 Mono(48 V・5 A電源付):180 USD [2]
同等以上の機能(完成品・バランス入力・PFFB相当の負荷不変性)と測定性能(4 Ω・5 WでTHD+N<–100 dB級)を満たすより安価な比較対象を調査しましたが、本日時点で該当製品は見当たりません。たとえばFosi V3 MonoはXLRで約100 dB SINAD、Topping PA5 II/II+も一般的には100 dB前後とされ、A5/A7の最良ケースを上回るには至りません。従って、より安い同等以上品が存在しないためCP=1.0とします。 [2][4][5]
同等性メモ:出力・入出力などのユーザー機能が近くても、4 Ω・5 WでのTHD+N<–100 dBというベンチマークを満たすか超える必要があります。上記低価格品はこの条件を満たさないため比較対象から除外しています。 [2][4][5]
信頼性・サポート
\[\Large \text{0.7}\]外部GaN電源を含むシンプルなClass D構成で、発熱・消耗要素が少なく保護動作も良好と報告されています。保証は1年で、メール/Skypeによる直接サポート窓口が公開されています。一方で発売からの期間が短く長期実績データは限定的で、保証期間も平均的です。総合して慎重寄りの高評価としました。 [1][3][6]
設計思想の合理性
\[\Large \text{0.9}\]測定優先で、PFFB・適切なゲイン設計・バランス入出力・品質部品等、可聴影響に直結する項目へコストを集中。外観や神秘性より透明性と実用機能を重視する思想は、読者利益に合致する合理的アプローチです。 [1][3]
アドバイス
測定で透明域を堅実に達成した小型パワーアンプを求める方に有力です。最良の数値や負荷不変性を特に重視するならA5/A7系が第一候補になります。コスト優先で「実用上の透明性」で十分な方は、Fosi/Aiyima/Topping等の低価格モデルでも満足できる場合がありますが、A5/A7の<–100 dB級までは届かないことが多い点は認識して選択してください。基本的にはXLR入力+ボリュームバイパス推奨、必要出力に応じてA5(低歪み志向)/A7 Mono(出力重視)を選ぶのが無難です。
参考情報
[1] Archimago’s Musings — Part I: 3e Audio – A5 Stereo and A7 Mono…, 参照日 2025-08-26。主要条件:出力インピーダンス≈10 mΩ、DF>300(4 Ω)、負荷不変のFR、入出力・ゲイン等。https://archimago.blogspot.com/2024/11/part-i-3e-audio-a5-stereo-and-a7-mono.html
[2] Archimago’s Musings — Part II: 3e Audio – A5 Stereo and A7 Mono…, 参照日 2025-08-26。主要条件:A5 ~–104 dB THD+N @ 5 W / 4 Ω(XLR)、A7 Mono < –100 dB @ 5 W / 4 Ω(XLR)、~120 W/~200 W ≤0.1% THD+N、ローンチ価格 A5 240 USD/A7 Mono 180 USD。https://archimago.blogspot.com/2024/12/part-ii-3e-audio-a5-stereo-and-a7-mono.html
[3] 3e Audio — A5/A7/A7 Mono User Manual (PDF)、参照日 2025-08-26。主要情報:DIP-8交換式OPAMP(例:OPA1656)、入出力/ゲイン、1年保証。https://www.3e-audio.com/wp-content/uploads/2024/11/A5_A7_A7-Mono-User-Manual_202411.pdf
[4] Audio Science Review — Fosi Audio V3 Mono Amplifier Review(スレッド)、参照日 2025-08-26。主要情報:XLRで約100 dB SINADなど。https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/fosi-audio-v3-mono-amplifier-review.53474/
[5] Topping PA5 II / II+ — 製品・測定コミュニティ(市場動向と一般的性能の参考)、参照日 2025-08-26。https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/topping-pa5-ii-stereo-amplifier-review.47362/ , https://www.amazon.com/LEAUDIO-Topping-Amplifier-Balanced-LEAUDIO-PA5II/dp/B0CQYD5BRS
[6] 3e Audio — Contact Us(サポート窓口)、参照日 2025-08-26。https://www.3e-audio.com/contact-us/
(2025.8.25)