Coral Audio Corporation
1970年代から80年代にかけて活動した日本のスピーカーメーカー。従来技術を使用し、ヴィンテージ市場では妥当な価格設定
概要
Coral Audio Corporationは1970年代から80年代にかけて活動した日本のスピーカーメーカーです。ドライバーとスピーカーシステムを手掛け、確認が取れている例としてBX-1001(10インチ・3ウェイ・バスレフ、ホーンツイーター、木目仕上げ)が挙げられます。1971年の公式カタログで仕様(3段トーンセレクター、格子グリル等)と諸元が確認できます[1]。
科学的有効性
\[\Large \text{0.5}\]現代標準での第三者測定(スピノラマ相当など)が一般公開されておらず、不確実性が大きいため中間評価です。BX-1001は35–25,000 Hz、102 dB/Wの感度、10インチウーファー/4インチミッド/ホーンツイーター、クロス2 kHz・7 kHzとカタログに記載されています[1]。一方、比較用の現代ブックシェルフPolk Monitor XT15は48–40,000 Hz、86 dBと公表され、第三者によるKlippel NFS測定も公開されています[2][3]。コーラル製品については線形性・指向性・歪み等を現代基準で検証できないため、この点数となります。
技術レベル
\[\Large \text{0.3}\]当時として妥当な従来技術(紙コーン、効率重視のホーンツイーター、パッシブネットワーク、合板/MDFキャビネット、ユーザー向けトーン切替)を採用していました。BX-1001のカタログにもこうした設計思想(格子グリルや3段トーンセレクター等)が示されています[1]。今日一般的な測定駆動の最適化という観点では限定的です。
コストパフォーマンス
\[\Large \text{0.8}\]BX-1001の中古相場は70〜250 USD/ペア程度で、中央値付近の取引が複数確認できます[4]。測定公開のある現代機の基準として、Polk Monitor XT15(公式価格179 USD/ペア)を用います[2][3]。代表的な中古価格を150 USD/ペアとすると 150 ÷ 179 = 0.84、安価な事例93 USD/ペアでは 0.52 です。サポートや測定不明のリスクを許容できる前提で、ヴィンテージとしては妥当な水準です。
信頼性・サポート
\[\Large \text{0.0}\]メーカーはすでに廃業しており、保証・正規部品・公式サポートはありません。修理や整備は第三者依存となり、部品入手性も課題です。構造がシンプルな受動型で堅牢性は一定程度あるものの、サポート不在を重視して最低評価とします。
設計思想の合理性
\[\Large \text{0.4}\]高感度志向(ホーンツイーター)とユーザー操作による音色調整(トーンセレクター)は1970年代の慣行に沿うもので、今日の透明な測定に基づく最適化アプローチと比べると保守的です。
アドバイス
ヴィンテージの外観や高感度を魅力とする方にとって、BX-1001は比較的手頃な価格で入手できる選択肢です。一方で測定に裏付けられた性能や保証を重視する場合は、第三者測定が公開されている現代機(例:Polk Monitor XT15)を検討すると安心です[2][3]。コーラル製品は、最適化された測定性能と支援体制を重視する用途より、収集/レストアを楽しむ愛好家に適しています。
参考情報
- Coral BX-1001 公式カタログ(1971年), https://www.hifi-archiv.info/Coral/Coral%20BX-1001%20US.pdf
- Erin’s Audio Corner – Polk Monitor XT15(Klippel NFSデータ), https://erinsaudiocorner.com/loudspeakers/polk_xt15/
- Polk Audio – Monitor XT15 公式製品ページ, https://www.polkaudio.com/en-us/product/home-speakers/satellite-surround/monitor-xt15/300147.html
- eBay落札済み検索 – “Coral BX-1001”, https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=coral+bx-1001&LH_Sold=1
(2025.9.5)