Creative GigaWorks T20 Series II
BasXPortテクノロジーを搭載し、バランスのとれたサウンドを提供するデスクトップ2.0スピーカーシステムですが、従来技術や信頼性の懸念により制限されています
概要
Creative GigaWorks T20 Series IIは、別途サブウーファーを必要とせずに全帯域の音響を提供するように設計された2.0デスクトップスピーカーシステムです。受賞歴のある前身モデルの基盤を基に、このモデルはCreative独自のBasXPortテクノロジーと、シルクドームツイーターと織りガラス繊維ドライバーを特徴とする2ウェイドライバー構成を組み込みます。システムは1チャンネルあたり14W RMSを出力し、50Hz~20kHzの周波数応答範囲を持ち、マルチメディア用途を想定します。
科学的有効性
\[\Large \text{0.5}\]T20 Series IIについて、無響室での周波数特性(FR)や歪率(THD)の公開・検証可能な独立測定は確認できませんでした。メーカー公称(1chあたり14W RMS、50–20 kHz)は参考情報ですが、独立測定の代替ではありません。検証可能な測定がないため、評価は0.5とします。
技術レベル
\[\Large \text{0.4}\]独自のBasXPortによる低域強化を備えるものの、基本はチューニングを施したバスレフ系の成熟した2ウェイ実装です。素材(シルクドームツイーター、ガラス繊維ミッド/ウーファー)や構成は定番で、DSPや無線機能などの最新統合は見られません。
コストパフォーマンス
\[\Large \text{1.0}\]本レビューでの想定価格は68 USDです(日本語版でもUSD基準で比較)。
機能・測定性能で同等以上かつ公開測定がある最安の具体例を比較基準とします。
- PreSonus Eris E3.5 — 2ウェイ・アクティブ・ニアフィールド。99.99 USD(公式)。客観測定あり。
- Edifier R1280T — 2ウェイ・アクティブ・ブックシェルフ。公式ページあり。客観測定あり(別ソース)。
上記ベースラインに対し、T20 Series IIはより安価であるため、CPは1.0を維持します。
信頼性・サポート
\[\Large \text{0.4}\]Creativeの小売向け限定保証は12か月(地域により条件差)。広域な故障率統計は一次情報で確認できませんでした。
設計思想の合理性
\[\Large \text{0.6}\]サブウーファー非依存でデスクトップ空間に適合させるため、実証的な2ウェイ構成とチャンバー/ポートのチューニングで目的性能を狙う合理的設計です。過度な新奇性を求めず、コスト配分は実用機能に集中しています。
アドバイス
サブウーファーを置きにくい環境で、バランスの良いデスクトップ2.0を求める方に適します。低域量や筐体容量をより重視する場合は、Edifier R1280TやPreSonus Eris E3.5といった代替も選択肢になります(価格はT20より高めです)。
参考情報
- Creative(公式)— スピーカー一覧(T20 Series II 表示): https://us.creative.com/p/speakers?filters=287
- Creative(公式)— 保証・返品: https://us.creative.com/help/warranty-returns
- PreSonus(公式)— Eris E3.5: https://www.presonus.com/products/eris-e35-studio-monitor
- Erin’s Audio Corner — Eris E3.5 測定: https://erinsaudiocorner.com/loudspeakers/presonus_eris_e3_5/
- Edifier(公式)— R1280T: https://www.edifier.com/us/p/bookshelf-speakers/r1280t
- Audio Science Review — R1280T 測定: https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/edifier-r1280t-powered-speaker-review.16112/
(2025.9.3)