概要

FS-BTSLP01-CGは、横向きでも当たりが少ない小型エンクロージャを採用したBluetooth 5.0対応の“睡眠向け”イヤホンです。カタログ情報として連続再生約10時間、充電約2時間（micro-USB）、重量20g、SBC/AAC/aptX/LDAC対応が示され、販売終了と最終価格2,980円（本文では20 USDを併記）が確認できます [1]。公式の詳細測定ページは見当たりません。

科学的有効性

\[\Large \text{0.5}\]

本機については第三者による周波数応答・THD・S/N・遮音などの測定公開が確認できません。そのため、測定不明時の中立起点とし、事実として確認できる範囲（Bluetooth 5.0、対応コーデック、電源仕様、質量）をカタログ情報として区別して記載します [1]。統制条件下のデータが出るまでは音質に関する定量的結論は保留します。

技術レベル

\[\Large \text{0.2}\]

micro-USB充電やアプリ連携・ANC・適応EQ・マルチポイント等の記載はなく、2025年時点では汎用的なエントリー構成に留まります [1]。独自チューニングや測定に基づく設計の開示も見当たらず、技術的洗練度は低いと判断します。

コストパフォーマンス

\[\Large \text{1.0}\]

同等以上の機能・測定性能を持つ最安候補：JLab GO Air POP。ユーザー向け機能（Bluetoothステレオ再生＋通話）は同等で、第三者測定（周波数応答精度や遮音、レイテンシ等）が公開されています。例：高域精度の標準誤差 3.46 dB [2]。米国市況で19.99 USD（Best Buy）を確認 [3]。本機の分母は20 USD（最終価格2,980円に対応）とし、
計算（USD基準）：19.99 USD ÷ 20 USD = 1.00 → 1.0（小数第1位に丸め）。
より安価かつ測定公開ありの同等以上品が実質同価格で入手できるため、CPは1.0です。

信頼性・サポート

\[\Large \text{0.2}\]

小売ページで販売終了が明示されています。個別の公式サポート窓口やファーム更新経路は確認できず、在庫・サポート継続性の観点から長期使用の安心感は限定的と判断します [1]。

設計思想の合理性

\[\Large \text{0.3}\]

「就寝時の物理的圧迫を減らす」という課題設定は合理的ですが、聴感上の透明性を裏づける測定や、明確な性能改善へ結びつく実装（ANC性能等）の開示は見当たりません [1]。目的は明確ながら、測定に基づく改善の証拠が乏しいため、この評価とします。

アドバイス

本機は販売終了であり、現行入手性とサポートの点で積極推奨はしません。軽量・低価格での就寝時リスニング目的なら、JLab GO Air POPは19.99 USDで第三者測定が公開されており、客観性の面で有利です [2][3]。一方で、就寝特化機能（睡眠サウンド、追跡、極小筐体など）を優先する場合は、現行の睡眠特化モデル群の中から要件と予算に応じて選ぶのが現実的です。

参考情報

[1] ヨドバシカメラ「FSC 寝ながらBluetoothイヤホン 迷彩グリーン FS-BTSLP01-CG」https://www.yodobashi.com/product/100000001005433855/（販売終了、2,980円、仕様：BT5.0、SBC/AAC/aptX/LDAC、約10時間、約2時間、20g、micro-USB；2025-08-20 参照）
[2] Rtings「JLab Audio GO Air POP True Wireless — Review」https://www.rtings.com/headphones/reviews/jlab-audio/go-air-pop-true-wireless（高域精度の標準誤差 3.46 dB ほか詳細測定；2024-09-25 公開、2025-08-20 参照）
[3] Best Buy「JLab — GO Air POP True Wireless In-Ear Headphones — Black」https://www.bestbuy.com/site/jlab-go-air-pop-true-wireless-in-ear-headphones-black/6472667.p（19.99 USD；2025-08-20 参照）

(2025.8.21)