Genelec G-One

参考価格: ? 39600
総合評価
3.9
科学的有効性
0.6
技術レベル
0.7
コストパフォーマンス
1.0
信頼性・サポート
0.8
設計思想の合理性
0.8

プロ系設計を受け継ぐ超小型アクティブモニター。中高域の正確さは優秀だが、低域拡張は物理的に限定。日本・米国ともに同等性能の最安比較対象が同価格のためCPは1.0です。

概要

Genelec G-Oneは、プロ用8000シリーズの設計を家庭用途に最適化した最小クラスのアクティブスピーカーです。筐体(MDEダイカスト・アルミ)、ドライバー口径(76 mmウーファー/19 mmメタルドーム)、アンプ定格(低高各25 W Class-D)、公称周波数精度(74 Hz–20 kHz ±2.5 dB)や短期最大SPL(96 dB)といった公開スペックは、プロ用の8010Aと整合しており、実質的に同等の音響パフォーマンスが期待できます。主な違いは入力端子がRCA(G-One)/XLR(8010A)である点です[1][2]。

科学的有効性

\[\Large \text{0.6}\]

本機の公開スペック(メーカー公表値)は以下のとおりです。周波数特性は74 Hz–20 kHz(±2.5 dB)、−6 dBポイントは67 Hz/25 kHz、短期最大SPLは96 dB@1 m、自己雑音はA-weightingで≤5 dB SPL高調波歪は70–400 Hzで≤3%、>400 Hzで≤0.5%クロスオーバーは3 kHzです[1]。8010Aのメーカー公表値も同一レンジで一致します[2]。
一方で低域拡張は物理的制約上74 Hz付近までであり、20 Hz帯域の再生は想定外です。ニアフィールドでの中高域のリニアリティは良好ですが、フルレンジ用途ではサブウーファー併用が前提になります(同社F One等)。本機単体の第三者THD総合測定値は限定的なため、現時点ではメーカー公表値ベースで評価しています[1][2]。

技術レベル

\[\Large \text{0.7}\]

DCW(Directivity Control Waveguide)による指向性制御、アルミ一体成形筐体、各帯域専用のClass-Dアンプ、保護回路、卓上反射/設置補正用DIPスイッチといった合理的なプロ系設計を小型筐体に凝縮しています。3 kHzクロスでのユニット統合も妥当です[1]。一方で革新的な新機構というよりは、実績のある定石設計の堅実な適用という位置づけです。

コストパフォーマンス

\[\Large \text{1.0}\]

同等以上の機能・測定性能を備える最安の比較対象はGenelec 8010Aです。日本市場の代表価格はG-One:39,600円/本(ペア79,200円)[3]、8010A:39,600円/本相当(ペア79,200円)[4]で同価格帯です。米国市場でもG-One:395 USD/本[5]、8010A:395 USD/本[6]で同等です。
より安価な同等品は現時点で確認できないためCPは1.0とします(クランプ適用)。等価判定理由:同一口径の2ウェイ/同等の公表周波数精度(±2.5 dB, 74 Hz–20 kHz)、短期最大SPL(96 dB)を満たし、ユーザー向け機能差は実質入力端子(RCA vs XLR)のみ[1][2]。

信頼性・サポート

\[\Large \text{0.8}\]

堅牢なアルミ筐体とプロ市場での実績に裏打ちされた信頼性が期待できます。標準保証は2年で、製品登録により部品・工賃含め5年へ延長可能です[7][8]。国内外のサポート網とスペア供給体制も整っています。

設計思想の合理性

\[\Large \text{0.8}\]

主観的な味付けではなく測定に基づく忠実再生/指向性制御を重視するアプローチで、ニアフィールドの作業/鑑賞に合理的です。アクティブ構成によりアンプ選定の不確実性を排除し、ユーザーが得る再現性の高さに直結しています[1]。

アドバイス

デスクトップ/小空間で中高域の正確さを最優先し、RCA直結が欲しい方に適しています。より深い低域が必要ならサブウーファー追加を検討してください。XLR接続で問題なければ、8010A(同価格・同等性能)も選択肢です。接続要件で選び分けるのが合理的です。

参考情報

[1] Genelec, “G One – Technical Specifications,” https://www.genelec.com/g-one (2025-08-16アクセス)
[2] Genelec, “8010A – Technical Specifications,” https://www.genelec.com/8010a (2025-08-16アクセス)
[3] サウンドハウス, “GENELEC G One,” https://www.soundhouse.co.jp/search/index?i_type=a&search_all=Genelec+%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF+G+One (2025-08-16アクセス)
[4] 楽天市場(MUSICLAND KEY), “GENELEC 8010A(ペア) 79,200円,” https://search.rakuten.co.jp/search/mall/genelec%2B8010a/ (2025-08-16アクセス)
[5] B&H, “Genelec G One 2-Way Powered Bookshelf Speaker,” https://www.bhphotovideo.com/c/product/1380311-REG/genelec_g1bw_g_one_2_way.html (2025-08-16アクセス)
[6] Sweetwater, “Genelec 8010A 3-inch Powered Studio Monitor,” https://www.sweetwater.com/store/detail/8010A–genelec-8010a-3-inch-powered-studio-monitor (2025-08-16アクセス)
[7] Genelec, “Elevates customer experience with 5-year warranty,” https://www.genelec.com/-/news/genelec-elevates-customer-experience-with-5-year-warranty (2025-08-16アクセス)
[8] Genelec, “MyGenelec(製品登録で5年保証),” https://www.genelec.com/mygenelec (2025-08-16アクセス)

(2025.8.16)