JBL Bar 1000 MK2
着脱式リアを備える7.1.4chサウンドバー。仕様は堅実に刷新、測定データは未整備のため評価は中庸。価値は“リアを外せる利便性”を要するかで決まります
概要
JBL Bar 1000 MK2は、着脱式のバッテリー駆動リアスピーカーと10インチ・ワイヤレスサブウーファーを備える7.1.4chシステムです。初代からピーク出力が880W→960W(RMSは480W表記)に増強され、MultiBeam 3.0やPureVoice 2.0など信号処理も更新、Dolby Atmos / DTS:X双方をサポートします。設定や更新はJBL Oneアプリで行えます[1][3]。
科学的有効性
\[\Large \text{0.5}\]本機(MK2)固有の第三者測定は未公開のため、メーカー公表値(960W最大 / 480W RMS、対応フォーマット等)は暫定的事実として扱います。初代Bar 1000の独立測定では、おおむねバランス良好かつサウンドバーらしい空間限界が示されました[2]。現時点では可聴上の有効性を平均相当と判断し、中間スコアとしています[1][2]。
技術レベル
\[\Large \text{0.6}\]ドック一体の充電式“完全ワイヤレス”リアは実用的な実装で、MK2ではDSP(MultiBeam 3.0、PureVoice 2.0)や電力設計の更新も行われています。ただし業界水準を超える飛躍というより堅実な改良に留まるため、わずかに平均以上の評価とします[3]。
コストパフォーマンス
\[\Large \text{0.8}\]一般販売価格は179000円(1199 USD)と確認しました[3][9]。同等以上の代替として、TCL Q85H(7.1.4ch、ワイヤレスリア/サブ、Atmos/DTS:X対応、公式価格999.99 USD)を最安同等候補として選定します[5][7]。
計算(USDで統一):999.99 USD ÷ 1199 USD = 0.83 → 0.8に丸め。
(同等性注記:両者とも実チャネル型7.1.4、ワイヤレスリア+サブ、Atmos/DTS:X、ルーム補正アプリを備え、ユーザー視点の機能・没入性能は同等以上です[5][6]。)
信頼性・サポート
\[\Large \text{0.5}\]JBLは地域に応じた限定保証とサービス体制を持ち、JBL Oneアプリによる設定/更新も提供します[1][3]。一方、MK2の着脱式リア(内蔵バッテリー)の長期実績は発売間もないため限定的で、現時点では平均評価とします。
設計思想の合理性
\[\Large \text{0.6}\]常設が難しい環境で“使う時だけ後方へ置く”運用を可能にする設計はユーザー利益に直結します。一方、880W→960Wといったスペック強化は可聴差が大きい領域ではなく、価格面でも破壊的とは言えません。利便性重視の方向性は妥当ですが、価格に対する科学的進歩の大きさは限定的です[3][5][7]。
アドバイス
リアを都度着脱したい、配線や電源取り回しを最小限にしたい方には有力です。コスト重視で同等の7.1.4没入感を求めるならTCL Q85H(999.99 USD)を検討してください[5][7]。また、HDMI 2.1のVRR/ALLMパススルーなどゲーミング重視なら、Sony HT-A7000がファーム更新で対応済みです[4]。より広範な選択肢は信頼できる最新まとめも併読すると判断が速くなります[8]。
参考情報
[1] JBL — BAR 1000MK2 スペックシート(EN), https://www.jbl.com/on/demandware.static/-/Sites-masterCatalog_Harman/default/dwbfcc4213/pdfs/JBL_BAR_1000MK2_Specsheet_EN.pdf, 2025年8月20日アクセス
[2] RTINGS — JBL Bar 1000 Review, https://www.rtings.com/soundbar/reviews/jbl/bar-1000, 2025年8月20日アクセス
[3] HARMAN ニュース — JBL 次世代Barシリーズ発表(Bar 1000MK2含む: 発売/価格情報), https://news.harman.com/releases/jbl-introduces-next-gen-bar-series-for-truly-immersive-entertainment, 2025年8月20日アクセス
[4] Sony — HT-A7000 ファームウェア v1.799(VRR/ALLM パススルー追加), https://www.sony.com/electronics/support/software/00272379, 2025年8月20日アクセス
[5] TCL — Q85H 製品ページ(7.1.4, 機能), https://www.tcl.com/us/en/products/sound-bars/q-class-sound-bars/q-class-7-1-4-channel-sound-bar-q85h, 2025年8月20日アクセス
[6] RTINGS — TCL Q85H Review(第三者測定の文脈), https://www.rtings.com/soundbar/reviews/tcl/q85h, 2025年8月20日アクセス
[7] TCL — Sound Bars カタログ(Q85H 999.99 USD 掲載), https://www.tcl.com/us/en/catalog/sound-bars, 2025年8月20日アクセス
[8] RTINGS — Best Dolby Atmos Soundbars (2025), https://www.rtings.com/soundbar/reviews/best/by-type/dolby-atmos, 2025年8月20日アクセス
[9] Amazon — JBL Bar 1000 MK2(1199.95 USDを確認), https://www.amazon.com/dp/B0FJ2VK5LZ, 2025年8月20日アクセス
(2025.8.21)