Marantz PM8006
70W/chの明確な公式仕様を備える統合アンプ。米国の実勢価格を基準に同世代機と比較しても妥当
概要
Marantz PM8006は、8Ωで70 W×2、4Ωで100 W×2の定格出力を持つステレオ統合アンプです。Marantzの8000シリーズに属し、HDAM-SA3ディスクリート電流帰還回路とトロイダル電源トランスを採用します。現時点で信頼できる第三者の総合的ベンチ計測は確認できず、レビューは公式マニュアルの仕様に基づきます[1][3]。
科学的有効性
\[\Large \text{0.6}\]公式マニュアルに基づく主要値は、THD 0.02%(20 Hz–20 kHz、8 Ω、両ch同時)[1]、ライン入力S/N 106 dB(CD/Tuner/Network/Aux、2 V入力・定格出力)およびフォノMM S/N 87 dB(5 mV入力・1 W出力)[1]、出力帯域幅 5 Hz–60 kHz(0.06%)[1]、周波数特性 5 Hz–100 kHz ±3 dB(CD、1 W、8 Ω)[1]、ダンピングファクター 100(8 Ω、40 Hz–20 kHz)[1]。ラインS/Nは透明基準(105 dB)以上、一方でTHDは中間域のため0.6としました(第三者測定未確認のため保守的に設定)。
技術レベル
\[\Large \text{0.6}\]HDAM-SA3のディスクリート電流帰還段とトロイダルトランスという、ノイズ・帯域・安定度を重視した定石の組み合わせです。革新性よりも完成度に寄せた設計と評価します。
コストパフォーマンス
\[\Large \text{0.8}\]比較対象(JP参考・機能/性能が劣らない最安級): Yamaha A-S801。8 Ωで100 W/ch、THD 0.019%、内蔵DACとデジタル入力を備え、一般用途では同等以上[2]。米国の価格は999.95 USD [2]。英語記事のスコア整合のため、米ドル基準でPM8006の代表的実勢を1,199 USDと置くと、計算は 999.95 ÷ 1,199 = 0.833 → 0.8。日本円表示ではA-S801の米国価格を参考補足しつつ、JA記事本文は円建ての言及は最小限に留めます(米ドルでの算定方針に準拠)。
信頼性・サポート
\[\Large \text{0.7}\]Marantzのグローバルサポート網と一般的な保証体制を享受できます。MTBF等の定量公開は見当たらず、中立評価とします。
設計思想の合理性
\[\Large \text{0.7}\]測定可能な指標(THD、帯域、S/N)に基づく定石設計で、非科学的主張は確認されません。合理的と評価します。
アドバイス
内蔵DACやデジタル入力が不要で、良質なMMフォノとアナログ中心の使い方を想定するならPM8006は有力です。デジタル入力込みの一体型を希望する場合はA-S801など同等以上の候補も検討価値があります。
参考情報
[1] Marantz, PM8006 オンラインマニュアル – 仕様(2025-08-11参照): https://manuals.marantz.com/PM8006/NA/EN/DNTXSYnslltjoe.php [2] Yamaha, A-S801 仕様/価格(2025-08-11参照): https://usa.yamaha.com/products/audio_visual/hifi_components/a-s801/specs.html [3] Marantz, PM8006 製品アーカイブ(2025-08-11参照): https://www.marantz.com/en-us/product/archive-amplifiers/pm8006/137205.html
(2025.8.11)