Sennheiser MOMENTUM 4 Wireless

参考価格: ? 56300
総合評価
3.9
科学的有効性
0.7
技術レベル
0.7
コストパフォーマンス
1.0
信頼性・サポート
0.8
設計思想の合理性
0.7

最大60時間バッテリーのANCワイヤレス。現行の同等以上性能の競合が本機より高価なため、定義上のCPは高い

概要

Sennheiser MOMENTUM 4 Wirelessは、ワイヤレスノイズキャンセリング(ANC)対応のオーバーイヤー型ヘッドホンです。最大60時間のバッテリーライフ、42mmダイナミックドライバー、公称6Hz–22kHzの再生周波数帯域、Bluetooth 5.2および主要コーデック(SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive)対応を特徴とします[1]。2022年発売。

科学的有効性

\[\Large \text{0.7}\]

メーカー公称値と第三者の測定結果を区別して評価します。公称周波数特性は6Hz–22kHzですが[1]、第三者測定では可聴域内で低歪かつ良好な帯域バランスが確認されます[2]。ANCは音圧低減量の面で総合的に良好で、実使用での聴取S/N改善に寄与します[2]。一方、測定上の絶対透明レベルに達しない指標もあり、総合は0.7とします。

技術レベル

\[\Large \text{0.7}\]

42mmダイナミックドライバーやBluetooth 5.2、SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive対応など、設計は堅実です[1]。最大60時間という電池寿命は同カテゴリで強みです。ハイブリッドANCやアプリ(Sennheiser Smart Control)によるEQ・機能更新も提供されます[1]。革新性は突出せず、総合は0.7。

コストパフォーマンス

\[\Large \text{1.0}\]

定義に従い、「同等以上のユーザー向け機能と測定上の性能」を満たす現行品のうち最安を比較対象とします。本機と同等以上の性能が確認できる代表例としてSony WH-1000XM5やBose QuietComfort Ultra Headphonesなどがあり、いずれも本機より高価です[3][4]。したがって、より安い同等以上の選択肢が現時点で確認できないため、CPは定義上1.0とします。

信頼性・サポート

\[\Large \text{0.8}\]

Sennheiserは長い実績を持ち、標準保証とグローバルサポート網を提供します。アプリ(Smart Control)による機能改善や設定も継続提供されます[1]。具体的な故障率公開は限定的ですが、実績に基づき0.8と評価します。

設計思想の合理性

\[\Large \text{0.7}\]

測定に裏打ちされた設計選択(ANCの実効減衰量、帯域バランス、実用電池寿命)は合理的です[1][2]。一方で、専用機ならではの決定的優位が常に明確とは言い切れず、方向性は妥当ながら0.7評価。

アドバイス

バッテリー重視・装着感やアプリ運用を含む総合性能を求めるユーザーに適します。ANC最重視ならSony WH-1000XM5やBose QuietComfort Ultraも検討対象ですが、これらは本機より高価である点に留意してください[3][4]。価格対性能の観点では本機は強く、長期利用の信頼性と合わせて有力な選択肢です。

参考情報

[1] Sennheiser Hearing, “MOMENTUM 4 Wireless” 製品ページ, https://www.sennheiser-hearing.com/en-US/p/momentum-4-wireless/

[2] Rtings, “Sennheiser MOMENTUM 4 Wireless Review”, https://www.rtings.com/headphones/reviews/sennheiser/momentum-4-wireless

[3] Sony, “WH-1000XM5” 製品ページ, https://electronics.sony.com/audio/headphones/all-headband-headphones/p/wh1000xm5-b

[4] Bose, “QuietComfort Ultra Headphones” 製品ページ, https://www.bose.com/p/headphones/bose-quietcomfort-ultra-headphones/QCUH-HEADPHONEARN.html

(2025.8.9)